「アルミ製品の見積もりをとったら、予想以上に高額だった」「コストダウンをしたいが、材料費が高騰していて手が出せない」
そんなお悩みをお持ちの調達・設計担当者様へ。
アルミは鉄やステンレスに比べて材料単価が高く、溶接にも高度な技術を要するため、どうしても製作コストが上がりがちです。しかし、図面段階での「設計変更(VA/VE)」や、「発注先の見直し」を行うことで、品質を落とさずにコストを20〜30%削減できるケースも珍しくありません。
本記事では、アルミ溶接板金のコスト構造を紐解き、設計段階ですぐに使える3つのコストダウン手法と、トータルコストを削減する岩本鉄工所の一貫対応について解説します。
アルミ溶接板金のコストが高くなる「真の原因」
効果的なコストダウンを行うには、まず「なぜアルミの溶接加工費が高くなるのか」を知る必要があります。材料費以外でコストを押し上げている主な要因は以下の3点です。
1. 難易度が高く「溶接工賃」がかさむ
アルミ溶接(TIG/MIG)は、熱伝導率が高く溶け落ちやすいため、鉄の溶接以上に熟練の技術と慎重な作業が求められます。そのため、時間あたりの加工チャージ(工賃)が割高になる傾向があります。
2. 「歪み取り」と「仕上げ」の工数
アルミは熱による歪みが激しい金属です。溶接そのものの時間に加え、溶接後にハンマーや加熱で製品を平らに戻す「歪み取り(矯正)」に膨大な時間がかかります。また、溶接焼けの除去やグラインダー仕上げも工数を圧迫します。
3. 工程間移動による「横持ちコスト」
「切断はA社、曲げはB社、溶接はC社」と工程ごとに外注を分けている場合、それぞれの会社への輸送費や管理工数(横持ちコスト)が発生し、見えないコストが無駄に積み重なっています。
設計段階で決まる!アルミ板金のコストダウン(VA/VE)3つの手法
上記の要因を踏まえ、設計変更(VA/VE:Value Analysis / Value Engineering)によってコストを下げる具体的な方法を3つ紹介します。
1. 「溶接」を減らし「曲げ加工」に置き換える
最も効果的なVA手法です。例えば、4枚の板を溶接して「箱」を作る場合、溶接箇所は4辺になります。これを、1枚の板を展開して「曲げ加工」で箱型にすれば、溶接は角の1辺だけで済みます。
- 溶接長が減る = 溶接工賃ダウン
- 入熱が減る = 歪みが減り、矯正コストダウン
- 強度が上がる = 溶接継ぎ目が減ることで、母材本来の強度を活かせる
岩本鉄工所では、複雑な形状でも極力「曲げ」で対応できないか検討し、最適な展開図を提案します。
2. 「標準板厚」と「定尺サイズ」を意識する
アルミ板には市場に多く流通している「標準板厚(例:t1.0, 1.5, 2.0, 3.0…)」と、そうでない特殊な板厚があります。特殊な板厚は材料単価が跳ね上がります。
また、材料の定尺サイズ(4’x8’版や1000×2000など)から、いかに無駄なく部品を取れるか(歩留まり)も重要です。数mmサイズを調整するだけで、1枚の母材から取れる製品数が倍になり、単価が激減することもあります。
3. リベット接合やスポット溶接の検討
必ずしも「全周溶接」による気密性や強度が不要なカバーやブラケット類であれば、溶接ではなく「リベット接合」や「スポット溶接」に変更することで、工賃を大幅に下げられます。これらは熱歪みがほとんど発生しないため、仕上げ工数も削減可能です。
岩本鉄工所なら「トータルコスト」を削減できる理由
形状の工夫だけでなく、「どこに頼むか」もコストダウンの鍵です。株式会社岩本鉄工所では、以下の強みでトータルコスト削減に貢献します。
レーザー・パンチ・曲げ・溶接の「社内一貫体制」
材料の切り出し(レーザー・タレパン)から、曲げ、溶接、仕上げまでを社内で完結させます。
これにより、工程間の輸送費(横持ちコスト)をゼロにするだけでなく、リードタイム(納期)も大幅に短縮可能です。「溶接屋」ではなく「総合板金加工メーカー」だからこそのメリットです。
図面受領時の「VA提案力」
頂いた図面をそのまま見積もるだけではありません。「ここの溶接は曲げに変えられませんか?」「この寸法をあと5mm縮めれば、定尺からの取り数が増えます」といった、加工現場視点でのVA提案を積極的に行います。
お客様の本来の目的(機能・品質)を損なわずに、安く作る方法を一緒に考えます。